お知らせ
2024年6月に当会は名称を変更しました。
2025年5月21日
その経緯をご説明しておきたいと思います。
〇旧:「北鎌倉の景観を後世に伝える基金」
この名称は1998年の当会設立以来のものです。ただ、特に「特定非営利活動法人」となってからは、頭にこれを付すと長すぎるので、略称の「北鎌倉台峯トラスト」や通称の類もよく用いられてきました。
「後世に伝える」ものは「北鎌倉の景観」とあります。当時は北鎌倉からの緑地景観を守る気運が世上強くなっていました。(後の市「基本構想」でも「北鎌倉方面からの緑地景観の維持」が当ゾーンの保全方針筆頭にある)そこに台峯の開発計画が持ち上がったのです。
当会が台峯を守らんとして「山歩き」を始めると、その里山としての緑が重視され始め、更に「山の手入れ」の内容も当初の山道整備から里山保全に変りました。つまり、台峯を舞台に、守るべき緑の意義は「町の背景」から「生態系」に、そして関心や活動の場は山の北東側斜面から南西側の里山に、中心が移っていきました。
次に「基金」とあるは、当初から英国ナショナル・トラスト運動を範として、人々から資金を集め、これによって土地を購入、その自然を守って行こうとしたことによります。ところが、2021年に会は特定非営利活動法人としては解散し、任意団体となりました。既に当会は2009年に1,354万円を市あてに寄付していましたが、解散にあたっては更に基金残金約279万円を全額寄付する必要があり、その結果新団体には資金が一旦一切無くなりました。「基金」を名乗るのはおこがましい状況となった訳です。
しかし、従来の名称は広く知られ愛着もあったこと、また改名するなら旧名称を他で使用したいといった声が聞こえたことなどから、当時は改名しないままとしました。
〇新:「北鎌倉台峯 緑の会」
2024年春に交替・新任した当会Webサイト担当幹事の尽力で、そのデザインやアドレス等が今ご覧中のものに一新されました。ところが会の名称や略称を入力しても新サイトが上位に検索されない、または全く検索されないといった事態が当時続いたのです。対策の一つとして、この際に会の実態を示すものに名称を変更しては、という声が「山の手入れ」活動の中などで上りました。
即ち、既に活動は「緑」の生態系保全に移っており、「景観」とは結び付きにくい。「北鎌倉」は当会発祥の地であり旧名称との繋がりからこれを残すも、主に活動する山の南西側は北鎌倉ではなく、といって「山崎」は付し難い。また、シンプルさも必要、等々。こうした考えでの改名は、新たな参加者募集にも資すると期待されました。
このため関心ある方々から名称案を募ったうえで、当会規約に基づき幹事による決を採ったところ、昨年6月に「北鎌倉台峯 緑の会」に決した次第です。
この他Webサイト内容の充実など関係者の苦心の結果、幸い容易かつ上位に検索されるようになりました。「山歩き」などの行事では新たなお顔も拝見されます。成果を得ていると言えるでしょう。
以上
本田 隆史
印刷用原稿はこちら。